【神奈川県東部地区】北野大氏 講演会~北野家の訓え~ 参加報告

【神奈川県東部地区】北野大氏 講演会~北野家の訓え~ 参加報告

2月4日(土)に、明治大学東京都父母会連絡協議会主催の「北野大氏 講演会~北野家の訓え(おしえ)~」が、明治大学アカデミーホールで開催されました。 
当日は立春でした。まだまだ寒い日が続きますが、柔らかい陽射しや風のそよぎに春の兆しが感じられました。

1,100人収容の会場はほぼ満席で、神奈川県東部地区父母会からも53名の参加者が集まりました。司会者のご紹介のあと、北野先生が登壇しますと満場は万雷の拍手。そこにはおなじみの、あの北野先生がいらっしゃいました。あらためて言うまでもありませんが、明治大学のOB(特別卒業認定)でもある北野武(ビートたけし)氏のお兄さんです。

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「訓え(おしえ)」はやや聞きなれない言葉です。「教え」が知識の伝達に使われるのに対し、「訓え」はものの道理を伝達するときに使われるそうです。 確かに「〇〇家の家訓」などと言います。北野先生は母親のさきさんが繰り返し教えてきた「北野家の家訓」として、次の5つを挙げました。
①実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな → 謙虚であれ
②自慢、高慢、馬鹿がする
③一杯の酒で城が傾く → 「酒」は賄賂の、「城」は財産・地位のたとえ。
④物を貰って怒る人はいない
⑤欲しい時に人は物はくれない
いずれも頷ける「訓え」です。これらを守れなかったために道を誤る人は、昔も今も多いようです。

北野先生の子供時代は、その当時(昭和30年代)の多くの家庭がそうであったように、貧困の只中にあったそうです。しかしながら「教育は貧困を脱け出す手段」と母親のさきさんから常々言われており、教育への投資を惜しまず、3人の男の子を大学(大氏は大学院)まで出したのは立派という他ありません。貧しくとも徳義を失うなかれ、誇りを持てということを「北野家の訓え」は今に伝えてくれます。

最後は質疑応答の時間です。「定年を迎えたが、これからどういう心構えで日々を過ごしたらよいか」、「息子が大学院に行くべきか行かざるべきか迷っている」などの相談に、先生は間髪を入れず、当意即妙に答えます。会場はそのつど笑いの渦に包まれたり、また水を打ったように静まりかえったりしました。 
笑いあり涙ありの講演、あっという間に予定の90分が来ていました。 「北野家の訓え」を堪能しました。

東京都父母会連絡協議会の皆様、本日は有意義な講演会にお招きいただきましてありがとうございました。この場を借り、あらためてお礼申し上げます。