【神奈川県東部地区父母会】2013年度 明治大学人文科学研究所主催〔公開文化講座 横浜〕「開港横浜の歴史と文化」(11-30)

2013年度 明治大学人文科学研究所主催〔公開文化講座 横浜〕「開港横浜の歴史と文化」

11/30 13:00~於:神奈川県立歴史博物館

 

 横浜馬車道の銀杏が金色に輝きを放つ秋晴れの11月最後の土曜日、上記講座が神奈川県立博物館地下1階講堂にて開催されました。

 今は国の重要文化財に指定されているこの建物は、明治13年横浜正金銀行として開業し、関東大震災、太平洋戦争を経て、東京銀行横浜支店となり、その後神奈川県が土地と建物を買収し、昭和42年博物館に生まれ変わりました。

 

 会場は、定員70名のところ盛会となり、まず明治大学人文科学研究所所長で文学部教授でもおられる佐藤義雄先生が「明治大学は様々なエクステンションを行っており、研究を社会に発信することを大切にしている。人文科学研究所もこういう形で皆様に発信できることを大変光栄に思う。県立歴史博物館の皆様に心よりお礼を申し上げる」とご挨拶され、館長による博物館の歴史や展示についてのご説明の後、文学部教授の落合弘樹先生、商学部教授の若林幸男先生、歴史博物館主任学芸員の桑山童奈(どな)さん、そして佐藤先生の4名の方々のお話による4部構成で進められました。

 

 落合先生は、『幕末維新の政局と開港地横浜』というテーマで、1853年のペリー来航から始まる近代史における横浜での歴史的な出来事を、限られた時間の中でわかりやすく丁寧に紐解かれ、大変密度の高い内容に、来場された方々は皆、熱心に聞き入っていました。

 若林先生は、ご専門の日本商業史・流通史の視点から、幕末から明治初期の居留地貿易を支えた生糸の流通について軽快な語り口でお話しくださいました。またその時代に三井物産横浜支店に入社し後に代議士まで上り詰めた山本条太郎氏について、興味深いエピソードをからめながら紹介してくださいました。

 

 日頃、何気なく見ている横浜の街や港も、いろいろな視点からその歴史を広く深く知ることで、新たな発見と感動に出会えることを実感した一日となりました。ご協力いただいた県立歴史博物館のみなさま、そして近隣の首都圏各地区父母会から参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

 

 神奈川県東部地区父母会は、今回この講座を後援させていただきました。今後も、このような素晴らしい文化の発信の一助となるよう微力を尽くしてまいります。父母会会員の皆様も、是非ご参加ください。

 最後に明治大学人文科学研究所の更なるご発展をお祈り申し上げます。

 

以上

 広報担当:M.F.

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