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神奈川県東部地区

Kanto

【神奈川県東部地区】明治大学文学部 第9回読書感想文コンクール表彰式の報告

2017年11月18日(土) 午後2時
明治大学リバティタワー 1031教室

いつも神奈川県東部地区父母会の活動にご理解を賜り、ありがとうございます。
当地区役員のひとりが明治大学文学部 第9回読書感想文コンクールへ感想文を提出し表彰されました。日頃より大学と父母とのかかわりを大切にしてきた現れと思い、ご本人の表彰式の感想をもってご報告させていただきます。

表彰式報告

あなたは最近どんな本に感動しましたか。 読書することの歓びと感動を言葉にして
もらおうという目的で、明治大学文学部では2009年より高校生ならびに社会人を対象に、読書感想文コンクールを実施しています。
文学、歴史、心理、社会等に及ぶ日本と世界すぐれた書物の中から毎年10冊の本を選りすぐり、その年の課題図書とします。
その中のいずれか1冊について読書感想文を書きます。応募作品の中から一部の優秀作品を選び、作品集『読むことの歓び』として単行本を作成し、各高校や図書館に寄贈します。

私は今回運良く優秀作品に選ばれ、表彰式の末席に名を連ねることになりました。
三浦 太郎 准教授の司会のもと、 最初に合田 正人 文学部長によるご挨拶と表彰状の授与がありました。
ざっと見渡したところ高校生が7割(その殆どが女子)、社会人が3割といった感じです。 
次いで選考委員長である小野 正弘 教授のご講評がありました。
「高校生の感想文は直線的ですがすがしく、社会人のそれは曲線的である」というお言葉が印象的でした。
次いで越川 芳明 副学長のお祝いのことばがありました。
越川先生はラテンアメリカ文学の碩学として、つとにその名を知られている方です。

ここで一旦中休みとなり、休憩後、立野 正裕 名誉教授が『文学の扉をひらく』という演題で記念講演をしました。立野先生はご自身が文学の道に進まれたきっかけとして、
『アラビアンナイト(邦訳:千夜一夜物語)』と『遠野物語』の2冊の本をあげました。
前者は荒唐無稽な話の面白さに、後者は日本語の美しさに惹かれたそうです。
遠野は岩手県内陸部の一地方で、立野先生の出身地でもあります。
私も『遠野物語』には強い印象を受けました。 座敷童、河童、天狗、神隠し、棄老伝説等々が流麗な漢文調の文体で描かれます。 
「旧家にはザシキワラシという神の住みたもう家少なからず。この神は多くは十二、三
ばかりの童子なり。折々人に姿を見することあり。 (中略) ある日廊下にてはたと
ザシキワラシに行き逢い大いに驚きしことあり。 これはまさしく男の児なりき。」
皆さんも機会あらば、是非ご一読ください。 名著です。
私たちは漢文脈の伝統とともに、座敷童に逢う力も失ってしまったのかもしれません。

表彰式が終わると研究棟に移り、先生方との茶話会が始まりました。
参加者は東京周辺だけでなく、茨城、山梨からも来ています。
鳥取から母子で参加している女子高生もいました。 
東京のM大付属高の皆さんに話を聞いてみました。
「普段はどんな本を読みますか?」 
「ラノベが多いですね。 ※ラノベ判ります?」 
※ライトノベルの略称。 10代を主な読者層とし、恋愛が主テーマである。
「漱石や鷗外なんかどうです?」
「鷗外は教科書で読みました。 難しいので自発的には読まないですね。 漱石は
『坊ちゃん』を読みました。」
 
次いで茨城県から来たJ学院の3人に話を聞きました。
「皆さんの最大の関心事は何でしょう?」
「大学入試です。私たちの学年から大学入試が変わるのですよ。私は明治大学に行きたいです。」
「私も行きたい。絶対行きたいです。」
「先生は、学校の授業をしっかりこなせば明治に受かると言うのですけど・・・」

総じて高校生はひたむきで、真面目で、それぞれの日常を懸命に生きていました。
彼ら彼女らの願いが叶うことを祈ります。
来春にきっと明治のキャンパスで会えることでしょう。
最後になりましたが、このような貴重な場を設けていただいた明治大学関係者の皆様に、心よりお礼申し上げます。