【東京都西部地区】アセアンセンター訪問

【東京都西部地区】アセアンセンター訪問

 去る2月11日(祝)に、明治大学東京都西部地区父母会有志は、タイのバンコクにあるアセアンセンターを訪問いたしましたので、ご報告いたします。


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アセアンセンター入り口

 同センターは、アセアン諸国の高等教育機関との教育・学術・研究交流及び同地域・社会との連携を推進し、それにより本学の国際化の進展を図ること、さらには日本とアセアン諸国の双方で実務分野における「現場力」を保有する実務型リーダーを育成することを目的として2013年5月に開設され、明治大学の東南アジアにおける拠点として様々な活動を行っている施設です。
 昨年9月には、同センターを本学の土屋学長が訪れたほか、他大学の学長をはじめとする教育関係者も訪問されるなど、本学にとどまらず、今、広く注目を浴びている施設です。


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父母会メンバーをお迎えくださる小沼センター長

 東京では雪が降るような気候でしたが、バンコクでは連日30℃を超える中、私たちは、本学協定校のシーナカリンウィロート大学内サービスビル10階にある同センターを訪れました。扉を開けるとにこやかにお迎えくださったのは、小沼廣幸特任教授(アセアンセンター長)でした。
 小沼特任教授は、本学のご出身で、国連で広くご活躍され、食料農業機関(FAO)事務局長兼アジア太平洋地域代表等を歴任された後、3年前にこのアセアンセンター長に就任されました。農学、社会経済農学、経営・経済農学分野に関する幅広い見識とグローバルな教育について卓越した情熱をお持ちで、2017年10月には「タイ王冠勲章」を、また、昨年11月には「第7回持続可能な科学技術統合国際会議」で、「特別指導賞」を受賞されております。
 私たちは、まず、フロアーにある教室、ゼミ室、共同研究室、事務室等を案内していただきました。


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テレビ会議システム

 教室には、遠隔操作が行える通信機器(テレビ会議システム)が整備され、日本の本学校舎にいながら、小沼特任教授の授業を受けることもできます。
 これまで「東南アジア理解講座」の中の2つの授業や「世界食料安全保障論」集中講義が実施されています。
 また、教室の壁は可動式となっており、隣接する教室と繋げて大教室として使用することもできるそうです。
 これらの施設は、授業はもちろん、本校からタイに留学している学生の自習の場、交流の場として活用されている他、タイ人学生との親睦の場としても開放されています。
 施設を拝見した後、本学で学んでいる海外からの留学生のメッセージを紹介したDVDを視聴し、教授から、同センターの目的、活動、今後の展開等についてのご説明を受けました。


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小沼廣幸アセアンセンタ-長

 同センターでは、7カ国にわたるワークショップ及び国際学生会議の開催や、タイの高校生、大学生、一般の方を対象としたオープンハウス(デー)において、本学の宣伝、留学案内等を行っているほか、タイの高校、大学を訪問し、本学の啓蒙及び留学生募集活動も進めています。
 さらに、アセアン諸国の17の大学等と大学間協定を結び、交換留学や教員相互交流、共同研究などの活動や、同センターのあるシーナカリンウィロート大学経済学部の学生たちに対して、英語による「農業経済・政策」の授業を提供しています。

 こうした活動を踏まえ、小沼特任教授は、将来は、本学からの留学生のみならず、近隣大学の学生との交流の場や、在タイ日本企業の社員・家族に対する教育の場としても活用できるようにしたいと語っておられました。

 父母会メンバーとの質疑も交え、教授から、「タイはもちろん、アジア各国から明治大学への留学生をさらに増やし、国際交流に関して、同センターを通じて、本学が大きな役割を果たしていきたい。」との抱負をお聞きし、穏やかなお人柄からほとばしる熱い思いに感銘を受けた2時間でした。

 引続き、本学からバンコク市内の協定校に留学している5人の学生と、昼食を取りながら懇談を行いました。
 以前、短期留学でタイを訪れ、今年度、長期留学をしている学生たちもいました。

どの学生も、充実した日々を過ごしているようで、彼らが本学に戻った後は、更なる活躍をするであろうことが容易に想像できました。

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長期留学中の明治大学学生

懇談を通じて、海外留学によって世界へのハードルが飛躍的に低くなる姿を目の当たりにするとともに、このような素晴らしい施設を、是非、本学学生に広く活用してもらう機会を広げたいと思いつつ、同センターを後にしました。


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小沼センター長と
東京都西部地区父母会会長

 アセアンセンター訪問の機会を利用して、私たちは、アユタヤ王朝の遺跡や、バンコク市内の寺院を見学いたしました。異文化に触れる醍醐味を堪能した訪問となりました。
 最後に、今回ご対応いただきましたアセアンセンターの小沼特任教授を始め、種々ご手配、ご尽力くださった関係各位に心から御礼申し上げます。