【東京都多摩地区】第16回明治大学シェイクスピアプロジェクト『ローマ英雄伝』観劇会報告

【東京都多摩地区】第16回明治大学シェイクスピアプロジェクト『ローマ英雄伝』観劇会報告

11月10日(日)、東京都多摩地区父母会では文化イベントとして、『第16回明治大学シェイクスピアプロジェクト』観劇会を開催いたしました。
この公演は、企画・原文翻訳・運営・キャスト・衣装・舞台美術・照明の全てを学生のみで運営しています。毎年新たなメンバーを募集し、新たな作品をゼロから1年間かけて作り上げます。
今年度は、キャスト38名、楽器隊9名、スタッフ128名の計175名が、駿河台、和泉、生田、中野の全4キャンパスから集まりました。   

今年の演目は「ローマ英雄伝」。第一部『ジュリアス・シーザー』、第二部『アントニーとクレオパトラ』の二本立てでした。『ジュリアス・シーザー』は、独裁者のシーザーを暗殺したブルータスという高潔な政治家がアントニーによる演説によって、群衆の支持を失う場面が印象的でした。
ローマの未来、主人への忠義、それぞれの名誉のために生きた「英雄」たちの熱い戦いが描かれました。『アントニーとクレオパトラ』では、エジプトの女王・クレオパトラとの国を超えた大恋愛と、軍人としての名誉を秤にかけるアントニーの心情がよく表現されていました。二つの物語をつなぐキーワードは「ローマ市民の存在」。
観客のわたしたちもローマ市民になって、英雄たちの動向を見守っているような錯覚にとらわれました。

シェイクスピア劇は男性の役がほとんどですが、女子学生が男性役を違和感なく演じていました。
今後はこのような配役も増えるように感じました。
公演は、休憩をはさみ約3時間を超える力作でした。文化の秋にふさわしい父母会イベントとなりました。

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(報告:柏木 撮影:田野倉)