【東京都父母会連絡協議会】「父母のためのオンライン講演会」のご報告

【東京都父母会連絡協議会】「父母のためのオンライン講演会」のご報告

東京都父母会連絡協議会主催の「父母のためのオンライン講演会」が11月7日に行われ、総合数理学部先端メディアサイエンス学科専任教授で学生相談員長も務める小松孝徳氏と、学生支援部長の小野寺幸子氏が「キャンパスライフがコロナで激変 学生相談室の役割」と題して講演。新型コロナウイルス感染症の拡大によって大学への立ち入りが制限されて以降の学生相談室の取り組み状況や、実際の相談対応の様子などをご報告いただきました。

講演内容については、東京都多摩地区のホームページに掲載されている報告をご参照ください。

東京都父母会連絡協議会が初めてオンラインで開催した講演会には、204名(うち東京以外の地区から25名)の参加申し込みがあり、講演会後のアンケート(回答者96名)では9割以上のかたから「とても良かった」「良かった」との評価をいただきました。
自由記述欄には「大変参考になった」「子供のことで保護者が相談できることがわかって良かった」といった感想のほか、このような講演会をもっと開催してほしい、というご要望もいただきました。
講師への質問も数多く寄せられ、その中から、学生相談に関する質問への回答を講師の先生からお預かりしましたので、紹介いたします。
なお、就職活動や学部における個別授業のことなど、学生相談以外のさまざまなご質問については、大学ホームページの「お問い合わせフォーム」をご活用いただくか、学部事務室に直接お訊ねいただきますようお願い致します。

アンケートによる質疑応答

Q1コロナ禍の中でメンタル的に厳しい学生の対応方法を具体的に教えてください。

コロナ禍では、誰もが不安な気持ちになり精神的に辛くなることがありますが、こういった状況下ではこころやからだに普段と違った反応があることは自然なことです。大切なのは、今自分にどのようなことが起きているかに気付くことです。そしていつも以上に意識をして自分に合った過ごし方をしましょう。このことについて、学生相談室のホームページ(2020年4月22日「新型コロナウイルス感染症COVID-19 の流行下における過ごし方について」)で詳しく説明していますので、ご参照ください。

Q2サークル活動の再開についてお伺いします。ボランティアサークルに属していますが、障がい者施設での活動なので制限されているようです。コロナ感染を考えると再開は難しいと思いますが、大学としての見解をお聞かせください。非常に貴重な経験になっていたので残念です。

講演でもお話をさせていただきましたとおり、サークル活動についても徐々に活動再開を認めております。ボランティアサークルのように相手がある活動については、感染拡大防止の観点からもその活動はかなり制約されてしまうかと思います。しかし、ボランティアサークルの中には、施設に向けてお手紙を送ったり、オンラインで交流をする等の様々な工夫をしながら活動を再開しているサークルもあります。このような時だからこそ、今できることを考え行動することが重要かと思います。

Q3本日の講演会は大変有意義でした。ありがとうございました。お話の中にも出てきました学部内又はゼミ内の先輩方との交流の縦の繋がりは今後なんらかのアクションはあるのでしょうか。先輩方との縦の繋がりは、学生生活、就職活動の際にも役立つと考えております。

各学部では様々な工夫をしながら、学生交流の機会を設けております。学生支援部でも、正課授業以外の学生生活における学生同士の縦の繋がりを意識しながら、オンライン新歓、オンライン学園祭など交流の場を設けてまいりました。中でも「学生会館ONLINE」は、学生が自発的に動き設営したWEB上のコミュニティで、参加学生からは大変好評でした。このように学生・教職員共に今自分たちにできることが何かを考え、少しでも多くの学生交流の場を設定してまいります。

Q4大学で対面授業を実施することの難しさは講演で今回良く分かりましたが、小中高の生徒たちもかなり密な状態で学習しています。小中高で行っているように、自分たちの使用した机は都度消毒してから入退室する、移動の動線を定める、パーテーションを設置する、消毒のための業者を利用する等、対面授業を増やす為に学生自身や業者の力を借りて対応していくことは検討されていないのでしょうか。

本学でも、業者による定期的な消毒、学生食堂のパーテーションの設置、各所への消毒液・検温器の設置等、入構制限全面解除後に向けて各種対策を行っております。小中高との大きな違いは、授業形態と学生数等規模の違いです。例えば、大学では600人教室で毎時限、人の入れ替えが発生し、学生一人一人の履修科目によってバラバラに移動を始めますので、毎時限の消毒や動線を決めることはできません。小中高のように毎時限同じ教室、同じメンバーで授業を受けるわけではありませんので、万一クラスターが発生しても追跡することもできません。大学としても万全の対策を準備しておりますが、全国の感染状況を見ながら徐々に制限を緩和していく予定です。

Q5地方でオンライン授業を受けている、政治経済学部1年生の男子です。時間に余裕のある今、何かしなければと思っているのですが何をすればいいのか思いつかないと打ち明けられました。自分で何がしたいのかも分からないようです。また、皆がそうだから仕方がないと口には出さなかったのですが、数日前に、入学式もなく学校にも行けず、自分が大学生になった気がしないと言っておりました。一部語学の講義が対面になると情報が入ったときは喜んでおりましたが、教授の裁量でと文言があり、残念ながら対面授業はしてもらえませんでした。理由は何だったのでしょうか?この苦しい胸の内を察して頂きたかったと残念でなりませんでした。

これまで当たり前に行われていたことが今年はあらゆる面で動けなくなり、ご子息のように大学生になった実感が得られない学生さんも多いのではないかと推察します。ご子息におかれましては、期待されていた授業が対面にならず、さぞかし落胆されたことでしょう。各学部では、1年生に登校の機会をできる限り作ることを考えて、徐々に制限を緩和しておりますので、対面でできる授業も徐々に増えることと思います。学部や授業により状況が異なりますので、詳細については所属学部事務室へお問い合わせください。

(報告:古川)