【東京都北部地区】北野大先生 講演会「北野家の訓え」のご報告

【東京都北部地区】北野大先生 講演会「北野家の訓え」のご報告

2月24日(日)明治大学アカデミーホールにて、千葉県西部地区父母会主催の北野大先生による講演会が開催されました。東京都北部地区父母会では後援として参加させて頂きました。平成18年から25年まで明治大学理工学部応用化学科の教授を務められ、テレビ番組でもご活躍されています。言うまでもなく、世界の北野ビートたけしさんのお兄様でいらっしゃいます。会場は700名を超える方々で埋め尽くされ、「北野家の訓(おし)え」が講演されました。

壇上に登場すると「親の七光りという言葉がありますが、弟の七光りです」と笑いを誘い、「どこに行ってもビートたけしの兄」と謙遜する北野先生。柔らかな雰囲気と優しい笑顔に会場の空気が和みます。
北野家は6人家族、4人兄弟の3番目が北野先生です。貧しい中、3人のお子様を理工学部に進学させたお母様の訓えを語ってくださいました。「手に職をつける」という強い信念で理工学部にこだわりをもっていたお母様、文学部志望は聞いてもらえなかったなど、当時のエピソードを交えた話は印象的でした。

北野家の家訓として、
1. 実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな
(相手に敬意、自分は謙り成長していく)
2.自慢、高慢、馬鹿がする
3.一杯の酒に城が傾く
(酒は賄賂、城は財産や地位のたとえ)
4.物をもらって怒る人はいない
5.人は欲しい時に物はくれない

この訓えから、人との関わりを大切にされています。上の立場になればなるほど自分に厳しくすること、罪(責任)を問いても恥を掻かしてはいけないこと、やってみせて、言って聞かせて、させてみて、褒めて人を動かすこと。学生を褒めるときは皆の前で、叱る時には恥を掻かさないよう配慮されているそうです。世代関係なくいろいろな方にお会いする機会が多い北野先生は、幅広い視点でお話をされていました。

最後に、お節介が生きがいだったというお母様。人の役に立つことを進んでやられていたお姿は、間違いなく受け継がれていると感じ講演会が終了となりました。
年齢を重ねられても柔らかさがある北野先生、楽しいお話をありがとうございました。講演を聴きながら、お声が弟のビートたけしさんにそっくりだと会場にいた皆様が思ったことでしょう。

(乙葉 記)