【神奈川県東部地区父母会】第10回明治大学シェイクスピアプロジェクト(11/9) 「ヘンリー四世」を観劇して感激!

 報告が大変遅くなりましたが、明治大学駿河台キャンパスのアカデミーコモン3階アカデミーホールで行われました第10回明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)「ヘンリー四世」を鑑賞してきましたので、ご報告いたします。

 

 11月8日から11月10日の3日間上演され、参加した11月9日はアカデミーホールが観客でほぼ満席となるほど大盛況で、その人気を物語るものと大いに期待しました。

 まず明治大学シェイクスピアプロジェクトとは、2004年度に学部間共通総合講座から「明治大学文化プロジェクト」が立ち上がり、2011年度から「明治大学シェイクスピアプロジェクト」と名称を換え、続いているそうです。

 驚くことにこのプロジェクトは、演出、照明、音響等各分野で経験豊富なプロの方々にご指導頂きながら、翻訳、上演、企画運営の全てを学生が担って作品を作り上げているのです。

 今回、初の歴史劇となる演目「ヘンリー四世」は、14世紀末から15世紀はじめ、イングランド国王として実在したヘンリー四世をモデルに、息子のハル王子(後のヘンリー5世)と彼の親友フォルスタッフを軸に展開されます。

 ヘンリー四世は1399年に即位。当初、国内で反乱が起き、世継ぎのハル王子はだらしない生活を送るなど苦労しますが、そのハル王子の活躍で反乱が収まり、晩年は平穏な治世を行ったとされています。

 

 劇は、戦争と政治の話の中で、ハル王子が大人に成長していく過程を、悪友フォルスタッフとの掛け合いと共にユーモアたっぷりに展開され、本当に学生が、翻訳、プロデュース、演出、演技しているのかと驚くほどの出来栄えでした。また1部と2部の合間には、キャストの皆さんが観客席を廻って愛嬌を振りまくなど「おもてなし」も忘れません。役柄では、ハル王子とフォルスタッフに人気がありました。

 観劇後の感想は、劇の素晴らしさに加え、「良くあんなに長い台詞を間違えずに言えるよね」とか「フォルスタッフ最高」などキャストの皆さんへのお褒めの言葉もたくさん聞かれました。多くの人々が関わって、ひとつの事業を成し遂げたことが実感できる作品でした。このプロジェクトに関わった学生のみなさん一人ひとりが自分の役割を果たし、一緒に目標に向かって努力してきたことが作品となり、観客の皆さんの心に届いたことと思います。MSPの皆さん感動をありがとうございました。

 

 このプロジェクトが新た演目に挑戦し続け、これからも何十回、何百と回を重ね、さらに成長・発展していくよう神奈川県東部父母会は引き続き学生を応援してまいります。

 最後に、明治大学およびMSP関係者の方々に御礼申し上げます。

 

 劇の感動の余韻に浸りつつ、ハル王子役の木村さん(政経2年)と一緒に記念撮影。

 

以上 T.A.

 

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