【神奈川県東部地区】第14回 明治大学シェイクスピアプロジェクト 鑑賞報告

【神奈川県東部地区】第14回 明治大学シェイクスピアプロジェクト 鑑賞報告

第14回 明治大学シェイクスピアプロジェクト
「トロイア戦争 -トロイラスとクレシダ-」鑑賞報告
11月11日(土)明治大学駿河台キャンパス アカデミーホール

今年で14回目を迎える明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)。

この4000名規模の観客動員を誇る一大イベントは、驚くべきことに、台本の翻訳から始まって、キャスト、舞台衣装、大道具、小道具、音響、照明等舞台に関する全てを、さらには広告取りなどの資金運営にまつわる分野まで、100名を超える学生たちが主体的に学びながら、ゼロから作り上げていくプロジェクトです。

今年の公演は「トロイア戦争-トロイラスとクレシダ-」。
この作品は、シェイクスピア作品の中でも上演回数も少ないあまり知られていない作品で、喜劇でも、悲劇でもない、問題劇と呼ばれているそうです。

2017年11月10日(金)~12日(日)の3日間、駿河台キャンパス アカデミーホールで、昼夜あわせて、計5回の公演が行われました。

神奈川県東部地区父母会では、関係者のご努力で招待席を確保していただき、今年も父母会役員・会員の皆さん72名で11月11日(土)の12時の公演を楽しみました。

舞台は、トロイアのパリス王子が、美しきギリシャの王妃ヘレネを連れ去ってしまうシーンから始まりました。
トロイア戦争というギリシャ神話にある戦いを背景に、その中に渦巻く人間関係が、小気味よく、ときどきクスっと笑いを誘いながら、話が進みます。また、時にキャストが客席に語りかけたり、舞台から降りホール通路を駆け回たりなど、観客との距離の近い、迫力あり、親しみありの演出にも心躍りました。栄光、名誉、プライド、恋、愛、真実と嘘。人生半ばの父母会世代には、普段は照れくさくなるようなテーマを、スッキリと大声で、舞台の上で語り合ってくれるキャストたち。人間が抱える問題は、時も国も超えて共感できるものだと改めて思いました。
学生を応援しようと、様々な活動に参加していますが、ふと気がつけば、単純にお芝居を楽しむ一観客となっていました。

2時間半の公演を鑑賞し終えて、1階に降りると、そこには早くも先ほど舞台で見たキャストの皆様が勢揃い。

神奈川東部地区父母会も、主役のトロイヤス役の小林駿さん(商1)、ディオメデス役の武藤雄太さん(情コミ2)と一緒に記念撮影。
さて、第14回を迎え、ますます深みを増したMSPですが、これにはMSP経験者が増え厚くなっているということも大きく貢献しているのではないでしょうか。このMSP経験者が2016年よりMSPインディーズとして活動をしているそうです。こちらもあわせて注目していきたいと思います。

さて、今回は参加できなかったが、MSPのお芝居が気になったという方も多いのではないでしょうか。MSPのホームページでは過去公演の映像も公開されていますので、ぜひお楽しみ下さい。

http://www.kisc.meiji.ac.jp/~bunpro/past.html#movie