【東京都多摩地区】「生田キャンパスツアー」報告

【東京都多摩地区】「生田キャンパスツアー」報告

12月14日、東京都多摩地区父母会では、「生田キャンパスツアー」を開催しました。当日は快晴に恵まれ、初冬らしい清浄な空気が覆うなか、ツアー参加者の32名は、黄葉と紅葉が入り交じって見られる広大な明治大学生田キャンパスを歩いて、ツアーの主要訪問先である「明治大学平和教育登戸研究所資料館」へと向かいました。


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モダンな第一校舎6号館

まずは第一校舎6号館の教室にてDVD鑑賞。生田キャンパスの地を明治大学が購入する前まで存在していた、陸軍登戸研究所の保存運動の始まりから解き明かし、明治大学が2010年に資料館を開館するまでの経緯が語られました。
登戸研究所は「陸軍科学研究所登戸出張所」が正式名称で、太平洋戦争の秘密戦を推進するため、防諜・諜報・謀略・宣伝に使用する兵器を開発することが目的であった旨が解説されました。また、戦中は秘匿されながら重要な陸軍の拠点であった研究所の史実や遺構を伝承・保存する明治大学の意志にも感銘を受けました。


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教室でレクチャー

次はいよいよ資料館見学。参加者は職員のかたの詳細・丁寧な解説を聴きながら、展示室を順番に見学して回りました。登戸研究所の全容と歴史から始まり、風船爆弾、秘密戦兵器、偽札製造、敗戦後の登戸研究所についてと、歴史の重みと秘密戦の真実を感じさせる貴重な展示内容でした。風船爆弾がハイテクとローテクの合作であることも教えていただき、当時の研究が高水準であったことが分かりました。


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風船爆弾のお話に耳を傾けます

資料館の後は職員のかたのご案内でキャンパス内の史跡を見学。当時からそのままの弾薬庫、陸軍の消火栓、弥心神社、動物慰霊碑など、キャンパス内に点在する史跡をまわり、合間に高台の丘陵にある自然豊かな校地と、最新の研究・実験設備を備えたモダンな校舎群を見ながらの散策を楽しみました。


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旧陸軍☆マークの消火栓

生田キャンパスにお子様が通学されている父母のかただけでなく、駿河台・中野・和泉キャンパスにお子様が通われているかたにとっても、明治大学の多様な教育環境を肌で感じられるまたとない機会となりました。
明治大学多摩地区父母会では、今後もスポーツ応援だけではなく、各種文化行事等さまざまな行事を企画・開催していきたいと考えております。
多くのかたにご参加いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。


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卒業生植村直己さんのモニュメント

(報告:浜崎、撮影:佐藤・久保田)